ザウキンツアー 長崎 シイラ・フィッシング
ドラド
人々が木陰に逃げこむ季節になると
黒潮まわりの釣り人はそわそわする
ルアーフィッシングの好敵手 シイラがやってきた
縦横無尽に泳ぎ回る鮮やかなマリンブルーは
ひとたびルアーに掛かると黄金に輝く
Doradoはスペイン語でその黄金を意味する

マヒマヒ
シイラ・フィッシングの魅力といえば
大型の確率、その豪快なファイトと目を奪われる美しさ
どれをとっても申し分ない
食用としてもそうだ
ハワイではマヒマヒと呼ばれる高級魚だ

ヤル気にさせるタックル
藍染物のような
黒潮の分流独特の濃い藍色の海に
マリンブルーの閃光が走り出すと
釣り人たちは居ても立ってもいられない
実際、ショップでもシイラの話ばかりだ
その誰もが握り締めるロッドがある
CB ONE
みなさんご存知、北村秀行氏プロデュースの
オフショアーロッド群だ
ロッドを握り8割の方がこう言う
「行きましょうか」
勿論、僕も深く頷く



今回の釣行メンバーは4人
その誰もがCB ONEだ
ロッドがもつパワーと
まったく比例しない軽さは
炎天下にビッグルアーを投げ続けるにはベストだ
僕もメインに705M、大物用に84XHの2本を持ち込んだ
705MにはPENNスラマー460
メインラインにブルート20lb、
ナイロンリーダー60lbを4.5m
ドラグ設定を3.5kg
84XHにはPENNスラマー560
キャスティング感覚の良さからこちらもナイロンを選んだが
PEやファイヤーラインになれている人は
4号あたりのメインラインでもいいだろう

ルアーは遠投できアピール力があればいい
結果から言うと
今回、4人で60本キャッチしたが
その半分は
前田商店のマッドハニー
ポッパー系が強かった

使用ルアーを14cm基本としたのは間違いはなかったが
食い渋った時のGAAR・ボイルサーディーンは効果的だった
10cm程度のウエイトがしっかりあるルアーも用意したい

大海原の不思議ロープ パヤオ
5:00 am
まだ薄暗いなか出船
今回は、パヤオゲームだ
海に入れてある たった一本のロープ
そこには海草がつき小魚が集まる
そしてシイラがやってくる
ここの船長はパヤオを20本近く持っている
何時行ってもスレを知らないシイラに出会える

果たせるかな 夢
船は南西に向け走る
今回の目標は
ここを訪れた人が口々にする
2mオーバーのシイラ
どうせならデカイ夢を、目標を狙おう
朝飯でも食うかと思ったら
いきなり船がスローダウン
???
港を出てたった20分
最初のパヤオに付いた

「はぁ〜い いいよぉ」
船長の合図でキャスト
その日の一投目というのは気持ちがいいモノだ
ドン! 一発で食ってきたシイラは80cmサイズ
これぐらいだと船にも上げずにリリースできる
しかしこの705M、凄いパワーだ
このサイズだといとも簡単に寄ってくる



一時すると魚も沈む
そのためのルアーを用意していたが
付け替える必要ない
即、移動なのだ
なにせ20本近くもあるパヤオ
次のパヤオまでは5〜10分
「次、次!」なのだ



絶対行く!とダダこねて付いて来た夏子専務
自分が船に弱いことも忘れて釣る



水深が浅いところにあるパヤオには
やはり小型のようだ
次々と沖に出るたびにサイズがUPしてくる

宮嵜君のロッド、84XHが絞り込まれる
なかなかのサイズのようだ





ここいらでやっとメーターを越えてきた
バイトも数も、もの凄い
まさに楽園
宮川君の84XHもギンギンに曲がってる
耐える!耐える!





沖に出るとこのサイズだ
このサイズが次から次とロッドを曲げる

カメラを持って走り回っていたが
あまりにも大型が出るので
CB ONE 84XHに持ち替えてパヤオを狙う
ルアー後方に
青い三角の山が追尾してくるのが見えた途端
PENN独特のドラグ音が鳴り響いた



このPENNのドラグ音は心地良い



ととと・・・ん〜良い良い!
下にガンガン突っ込む 大物の予感だ
ここでとんでもないモノを見る
自分が掛けている魚の下に
1.5倍ぐらいのシイラが付いてきている
2mだ、いやそれ以上だ
あっちがイイ!
なんて言ったらバチが当たるか・・・
とりあえず寄せる



どうだぁ〜とばかり
15kgぐらいだろうけど
ファイトの後は腕が重い
なかなか上がらない

しかし、目指すは2m まだ足りない!

2mが近くに居る
みんな全力で立ち向かう









みんなバテバテ
実はこの船、終了時間が決まっていない
釣り人がバテるまで という事だ
僕はギブアップ
しかし船内が沸きあがる
水面に茶色い島みたいなのが浮いている
カメだ しかも巨大だ
甲羅だけの長さで1mは優に超えている
船長曰く、100kgオーバーだそうだ
むふふ・・・
こそっとロッドを手にする
100kgオーバーなんてそう釣れるもんじゃない
チャンスだ 構える
「釣るなよぉ!ありゃ神様だ バチあたるぞ」
船長が大声で叫ぶ
おもむろに野球の素振りの練習をする・・・

戦い終わって
バテた 本当にバテた
5:00出船して13:00のストップまで
4人で掛けた魚は100本は楽に越えている
大げさではなく10数本のパヤオを回って
視界に入ったシイラの数は1000本を越えているだろう
自然の大きさというより、力を感じた
今は上りのシイラだ
秋には下りのシイラが一回り大きくなって戻ってくる
「疲れた」ではなく
「次、いつ来る?」の話になる
宮川君、宮嵜君も頼もしい

CB ONEのパワーは素晴らしい
今回2mクラスはカケきれなかったが
どんな突っ込みにも耐える
キャスティングのしやすさがイイ
この軽さがまたイイ
メンバーが口々に言う
「このロッドでなかったら・・・」

道具に感謝
船長に感謝
遊んでくれたシイラに感謝
そして仲間達に感謝

「さて、次いつ行く?」


2004.7.27
Text:T.Onoyama
Photo:N.Tomonaga